「世界の始まり」 F100キャンバス、アクリル

 
 
まだ人間がこの世に存在していなかった遠い昔前からも、さまざまな物体や現象は存在していた。

それらは自然界の中での関係性や連続性によって成り立っていた。

そのような世界では、全体と部分の区分はなく、すべては調和という関係で維持されていた。

 しかし人間は物事のそれぞれに「名」と「形」を定義付け、そしてそれらに「意味」をもたせた。

それからというもの、人は「名」と「形」とその「意味」をとおしてしか現実を見なくなった。

それは、人間が認識するすべての物事は、それを見る人の主観による精神の表現形態であり、形あるものも

形のない世界も、すべては心(精神)すなわち意識の働きによって作り上げられていると言える。
 
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